チャプター 237

キャサリンは、イザベラが生まれたとき一度も腕に抱いたことがなかった。乳を一滴すら与えたこともなければ、母としての愛情を一日たりとも注いだこともない。会ったことのない娘がイザベラだと知って以来、彼女は必死に償おうとしてきた。

三十年という空白は取り返しがつかない。ハーディング家における自分の立場と身分では、イザベラを実の娘だと公に認めることはできない。だからこそ、別の形で埋め合わせをするしかなかった。

いま、娘があれほど重い病に苦しむのを目の当たりにして、キャサリンはリチャードへの憎しみさえ脇に置き、助けを乞う覚悟を決めた。

子どもが苦しんでいる――この瞬間に大切なのは、それだけだった。

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